エイズは残念ながら治る事がない病気です。
しかし、早期に病気を発見し適切な治療と症状をコントロールすれば普通の生活を送る事ができます。
そのためには、エイズに感染したかもしれないと疑われた時にはすぐに検査を行い早期発見早期治療を行う事がとても大切です。

エイズという病気の原因はHIVウイルスというウイルスに感染することによって引き起こされます。
HIVウイルスに感染することによって免疫力が低下し、さまざまな合併症を引き起こし治療を行わなければ死に至る病気です。
エイズに感染して数週間後にはインフルエンザのような症状が出ますがその後は自覚症状が現れず、感染したと気がつかないまま数年経ってしまう場合も多い病気です。

エイズの主な治療法は抗HIV薬を投薬する方法となります。
以前は1~2種類の薬を投薬する方法でしたが、現在では3~4種類を投薬するARTという方法が主流となります。
数種類の薬を投薬する理由として体内にあるHIVウイルスには変異ウイルスが集団で存在しており1種類だけだと変異ウイルスが薬から逃れてしまう為です。

薬を2種類にしても薬から逃れる変異ウイルスがいるので、3~4種類の薬剤を使用することでウイルスが薬から逃れられないようにします。
しかし、いくら薬を3~4種類服用しても中途半端な服用をしているとウイルスが薬に耐性をもってしまい薬の効果が得られなくなってしまう事があります。
患者の2人に1人は内服10回のうち1~2回服用を忘れるだけで治療に失敗してしまいます。

そして、エイズに効果のある薬には数に限りがあるため使える薬が少なくなると言う事は治療の選択肢が狭まってしまうことになります。
エイズは感染してもすぐには発症はしない病気です。発症しても治療をすることで普通の生活を送る事が出来ますが、エイズ発症後と発症前では治療の方法が異なり発症後の治療は難しくなってしまいます。
より高い治療効果を得るためには感染を早期発見することが大切なのです。

エイズ検査はどこで受けられる?

エイズ検査を受ける事ができる場所は病院やクリニックだけではありません。全国各地にある保健所などでも受ける事ができます。
病院で検査を受ける時は保険証が必要になりますが、保健所で検査を受ける場合は匿名・無料で受ける事ができます。

また、仕事が忙しくなかなか病院や保健所に行けないという方には検査キットを使う事も可能です。
検査キットは家に届いた検査キットに血液を採取し送り返した後にネットで結果を確認できるという方法となります。

HIV検査は感染した後に体の中で作られる抗体が血液中にあるかを調べるものですが血液中に抗体ができるのは感染後から6~8週間ほど必要になります。
そのため、感染が疑われる場合であってもすぐに検査をしてしまうと結果が出ない場合があります。感染したかもしれないと思ってもすぐに検査には行かず3カ月は待たないといけません。

検査の一般的な流れとしてはまずは電話やインターネットで受付時間の確認や予約を行います。
検査当日は受け付けにて申込書の記入や提出をします。保健所の場合は名前や住所の記入は不要となります。
検査をする前に説明と相談する時間がありその後少量の血液を採血をします。
即日検査の場合は採血後約1時間後に検査結果を知る事ができますが、通常検査の場合は結果がでるまでに1~2週間程度待つ必要があります。

現在、1年間にエイズに感染する患者数は1000人を超えておりさらにエイズ発症後に報告される新規エイズ患者報告数も1年間で400人を超えています。
感染の原因は様々ですが一番多いのが性行為によるものです。
感染が疑われるような行為を不用意にする事が身を守る事に繋がりますが、感染の可能性があった場合は拡大を防ぐために不用意な行動を控えすぐに検査に行く事が重要です。